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そんな話をしてると、親衛隊メンバーが挨拶してくる。
「おはようございます、天音様、千乃様。」
「ホント、お二人とも、仲良いですよね。」
「今日もお美しいです、天音様。」
などと声を掛けてくる。
「えぇ、ホントにぃ?ありがと~。みんなはぁ今日も可愛いねぇ☆」
ニッコリ笑って、そう言えば親衛隊メンバーは、赤くなってはにかむ。まるで恋する乙女である。
でも、これは日常茶飯事。だって、天音はみんなと言った。誰か、と限定したワケじゃない。
そもそも。天音が『可愛いね』と言ったのは嘘ではなく、本心だ。天音(千乃もだが)を慕い、従順な親衛隊メンバーを『可愛い』と思わないワケがない。
例えは悪いが、犬猫だって懐かれれば悪い気はしないし、愛着も湧く。元々、天音は親衛隊メンバーを『わんこ』と呼び、犬扱いしているのだし………。
-無論。いい意味で、だが-
天音は、すぅっと目を細めた。まぁ、千乃以外は気付かなかったが。
「………天………それやめた方がいいんじゃね?」
「社交辞令だしぃ、可愛いと思ってんのはホントだよ~。
俺ぇ博愛主義者だからぁ☆」
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