第三会議室にて親衛隊会議なのです

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 けれど、副会長『津吾森(つごもり) 桂花(けいか)』に興味があるわけではなく、所謂〝天音の信奉者〟だ。天音の傍近くにいたいがために隊長格まで登り詰めた、変わり種である。  と言うか、ぶっちゃけ副会長のことはどうでもいいらしい。まぁ、だからと言って、天音に恋愛感情があるわけじゃない。  だが、天音に親衛隊があったら迷うことなく入隊していたであろう。〝天音信者〟と言っても過言ではないくらい、天音に入れ込んでいる。 「ってゆーか〝季節外れの転校生〟ってことは王道?王道なの?」  キラキラした瞳で、妙に『はぁはぁ』と興奮しながら身を乗り出して聞いてきたのは、下半身チャラ男会計『司馬(しば) (さとる)』の親衛隊隊長である『三島(みしま) 亮司(りょうじ)』。  加賀と同じ3年で、正直な話、下半身チャラ男会計に興味はなく、生BL見たさに親衛隊入りしたと言う初代の変わり種………つまり、千乃のご同類である。  軽薄っぽいイケメンだが、父と兄が元腐男子・母が貴腐人、親類縁者も殆どが〝腐〟の付く人種と言う、素晴らしき〝腐環境〟で育った、生粋の腐男子でもある。
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