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家柄的には日本有数のアパレルメーカーである天音の家の方が上だ。だが〝アンチ王道転校生〟と言うのは、まず最初に生徒会メンバーを落とす、と言う。
生徒会メンバーは、全員が学院の中でも上位の家柄。無論、天音の家柄とてひけは取らないが、やっぱり生徒会メンバー全員となると、かなり面倒くさいことは間違いない。
そして。転校生の後ろ楯は、須王コンツェルンなのである。須王コンツェルンの会長は理事長の伯父・社長は従弟であるが、後ろ楯と言えるだろう。
まぁ、その須王コンツェルンの会長と、社長が余程の『愚』でなければ、高校生同士のいざこざに、権力を笠に着ての介入はしてこないだろう。(※その従弟は『転校生』の父とも従兄。)
須王コンツェルンは、日本有数のコングロマリットだが、天音の実家であるアパレルメーカーとは、ほぼ同等と言える。
まぁ、天音の母は元・国際的大女優であり、ある大財閥の係累なので、権力を使ってこられても対抗する術はある。
そして、千乃に到っては、祖父が理事会のお偉いさんで、その祖父に可愛がられていて、それこそ『溺愛』に近い。
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