第三会議室にて親衛隊会議なのです

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 更には、親衛隊メンバーの実家も中堅~上位の家柄ばかりなので、まぁ大丈夫だろう。  とは言え。天音も親衛隊メンバーも〝転校生とのアレコレ〟に関して、家の権力を振りかざすつもりはない。  千乃にしたって、祖父の権力を『盾にする気はない』と言っていたくらいだし。まぁ、〝有事の際の保険〟にはなるだろうが、今のところは(天音にとって)関わりなき人物だ。 「でもぉ。ホントのとこはぁ本人に会ってみてからじゃないと~、わからないよねぇ?」  だって、その転校生が『アンチ』かどうかは、まだわからないのだ………と言うか王道設定なだけで、本人は到って普通の生徒だと言う可能性もある。  実際、王道転校生だと(希望して)決めつけているのは、ウザい腐男子コンビだけである。  それに『アンチ』だったとしても、調きょ………ゲフンゲフン、説得次第でどうにか出来るなら、それに越したことはない。 -潰すべきか、潰さざるべきか。きちんと見  極めなければ-  だって。人間一人を潰すなんて、言うほど簡単なことじゃない。その〝潰した相手〟と関わりを持っている人間にも関係する話なのだ。
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