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一歩間違えば、全く関係のない人間を、窮地に叩き落とすことになってしまうから………。
その元凶たる人間と〝縁を切ればいい〟と言う話では済まないのだ。
-だって。人間は一人で生きているわけでは
ないのだから-
周囲に助けられ・与えられ生かされているのだ。親に・友人に、〝環境〟を形成している人々に…………。
愚かにも、そのことに気付いているのは、今なお『真理の探求』を志している賢者だけだろうけれど………。
(※天音の慕っている親類に、その『賢者』が一人だけ存在しています。)
因果応報───本来、関係のない人間まで窮地に落としてしまったら、その分の『罰』を受けねばならない。
だから、己が眼で・己が身で、見て・体験して〝見極めねばならぬ〟のだ。
-その『転校生』とやらが、どのような種類
の人間なのか、を-
関わらなければ〝害〟がないのなら、放っておいても構わないが、千乃や三島が(期待して)言う王道転校生………しかも『アンチ』と言う種類ならば、天音自身に〝害〟がなかろうと、親衛隊メンバーにとっては『百害あって一利なし』だろう。
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