俺の演技は完璧です！

第三会議室にて親衛隊会議なのです

　いずれ破綻するのがわかりきっている結婚など、するだけ無駄だ。何の意味もない。
　結婚について………特に相手について妥協するのは絶対にダメだ。『折り合いをつける』のと妥協するのは違うから。

　そもそも、子供にとって〝親に愛されない〟と言うのが、どれだけ不幸なことだと思っているのか。
　『家の為に愛のない結婚』をせねばならない当人達よりも、その結果としての〝愛されない子供〟の方が、よっぽど可哀想だろう。

－ただ、〝哀れんでしまう〟ことこそが『残
　酷』なことなのだとしても－

　けれど。人間が産まれて、初めて愛を注がれるべきは、親からであろう。友人や恋人などの他人から愛されるのは、その後だ。

「取り敢えず～、その転校生がどう言う子か見てみないとぉ、わかんないから～。」

　そう、臆測や推測で動くことは出来ないし、まだ『王道転校生(アンチ)』と決まったわけでもない。

「まぁ。何かあったら、また親衛隊会議するってことでぇ、今日は解散～☆」

　まずは、その転校生の見極めから。そう決めた天音は『親衛隊会議』を終わらせた。