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松川はじっくり・ゆっくり時間を掛けて、じわじわと徐々に味方を増やしてゆくタイプだろう。
決して、目立ったり・中心的になる人物ではなく、その傍らで、その場の空気を和ませる………そんな人物。
-そんな松川であるからこそ、加賀にとって
の『癒し』となっているんだろう-
ただ傍にいるだけで、心を鎮め・穏やかにしてくれる。言うなれば、リラックス効果がある、と言うか………。
そう言う人間は、ある意味『希少価値』で………この学院においては、だろうケド。
加賀が松川を気に掛け、可愛がっているのは、そんなところが起因しているのかも知れない。
-そんな穏やかな朝の雰囲気が耳障りな声とざわめきでぶち壊されることになった。
「あ~~~っ、何だよ、綾史!一緒に朝食、食おうと思って、探してたのにっ!!」
「だから、言ったでしょう?放っておけばいいんですよ。」
「そ~だよねぇ?なっちゃんはぁ、俺等と食べよ~☆」
「「なっちゃんは、僕らの間に座りなよ。」」
「何勝手なこと言ってんだ?千夏の隣は俺だ!」
「じゃあ、千夏の逆隣の席は俺が。」
上から、千夏・桂花・智・双子、藍原に佐久間だ。因みに意識が半分寝てるっぽい知寿と、千夏に興味のない遥希は『千夏の隣席争奪戦』には参加していない。
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