毬藻と真っ向から鉢合わせ?!(前編)

14/15
前へ
/847ページ
次へ
「………朝から騒がしい連中だ。」  口調こそ穏やかで言葉少なだが、そう言う神宮の眉間には皺が寄っていた。 「注意したところで、更に(千夏に)騒がれるだけだよね。注意するのも面倒くさい………。」  ゲンナリとしつつ、疲れたような深い溜息を吐く、小野寺。 「そうでしょうね。っつか、やっぱチャラ男会計のキャラって、天と被ってるよな?」  更に絡まれるだけだ、との予測が簡単についたので、関わりたくない千乃。 「ちょっと、千ぃ?それぇ、心外~。被ってるのって~、口調だけでしょお☆」  『チャラ男演技』なのはともかく。下半身がゆるゆるで、モラルが欠落している悟と同列扱いする千乃に、唇を尖らせ抗議する天 音。  とは言え。千乃と加賀・三島などの隊長格以外の親衛隊メンバーと、その他の全校生徒に、天音は『淫乱な親衛隊員』だと思われているんだが。  まぁ、その他の全校生徒にとって、『親衛隊』と名の付くものに所属してれば、(真実がどうあれ)全員が『淫乱』だとの偏見+先入観を持たれてしまう。 -最たるものが、天音が総隊長になる以前ま  での『生徒会親衛隊』なんだろうケド-  現在に到っても、遥希や悟と『肉体(カラダ)(だけの)関係』を持っている親衛隊メンバーがいるので無理もないが。  それだって、そのメンバー達は、本当に遥希や悟が好きだから『肉体(カラダ)だけでも繋がっていたい』と願うから抱かれているのだ。  決して、誰にでも肉体(カラダ)を差し出すような『淫乱』でも『ビッチ』でもない。そう、天音(と千乃)を慕うであれば、の話だが………。
/847ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3302人が本棚に入れています
本棚に追加