毬藻と真っ向から鉢合わせ?!(後編)

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「え?………えっと………あ、ありがとぉございます~、ふーきいーんちょーサマ☆」  一瞬、『チャラ男演技』が崩れ掛けたが、天音は咄嗟に取り繕った。想い人の思いがけない嬉しい言葉を聞きつつ、取り繕えた天音の演技力は、流石の一言に尽きる。 「あ、それも俺は思うかも。月城ちゃんって、チャラ男っぽいけど『遊んでる』って感じはないし。倫理観とかモラルとか、ちゃんとしてそう。」 「そ~ですかぁ?でもぉ、俺は『同性愛』に~偏見はないですよぉ☆」 「うん、そこは普通にでもいいんじゃない?」 「…そうだな。少子化問題にかこつけて、不毛だ何だと言う輩も多いが『同性婚』も認められつつあるし、な。」 「『同性婚』云々以前に、俺は何も結婚って枠に嵌めることは必須じゃない、って思うんすよ。」  内縁の夫婦関係とかもあるし、同棲の場合は、式を挙げたり、籍を入れたりしていないだけで、『事実婚』と言っても過言ではなような気がする。  まぁ、それでも結果的に破局を迎えたり、死別したりすることもあるだろうが。
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