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今まで散々 優しく気を遣って触れて来たのに、間違ってたんだろうか…?
そんな事を考えながら、とりあえずパンツを履いて、俺の部屋から出て行く彼女を追いかける。と、突然 大きな声を上げた。
「あっ!いま何時!?」
「えっ?」
時計をチラリと確認すると、もうすぐ18時になるところだった。それを見て彼女が狼狽える。
「どうしよう、時間…!」
「え、何?どうした?」
「もう来ちゃう!どうしよう!」
「だから何が?」
ーーーピンポーン
鳴り響く、インターホン。
「ホラ、来ちゃった!」
嫌な予感がした。
「えっ、まさか、健司と瀬戸?」
「そうなの!18時からパーティしようと思ってて!」
「それ先に言えよ!」
「ビックリさせようと思ったんだもん!」
ーーーピンポーン
いま入ってこられたら流石にヤバい。濡れた床、裸の俺、バスタオルにくるまれた凛。何から手をつけたらいいのやら。
「と、とにかく凛はシャワー浴びて来い。こっちは俺が何とかするから!」
彼女を洗面所に押し込んで、バスタオルを数枚手に取ると、急いで床を拭いた。そのタオルを部屋に放り込んで、ハーフパンツを身に付ける。と、ドアをピッチリと閉めて、慌てて玄関に向かった。
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