リベンジの誕生日②★

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扉を開けると、瀬戸が早速 茶化した。 「水も滴る良い男じゃん!どしたの?」 「…シャワー浴びてたから、」 「えっ、こんな時間に?」 「さっきまで公園行ってたから、汗かいて…」 苦し紛れに言い訳をしていると、健司が呟いた。 「凛ちゃんは?」 「えっ、ああ…いま、交代したとこ…」 瀬戸の片眉が動いた気がしたから、「とにかく入れよ」と促す。すると凛がちょうど出てきたところだった。 「い、いらっしゃい…!」 不自然な笑顔で挨拶すると、瀬戸がわざとらしく言った。 「この部屋、暑くない?」 そう言えば冷房をかけていなかった事に気付いて、慌てて電源を入れる。後ろで瀬戸が忍び笑う気配がした。 「ご、ごめんね、すぐ用意するから…!」 髪も濡れたまま、バタバタとキッチンに向かう凛。その背中を見ながら、瀬戸が「凛子が準備出来てないなんて珍しいね?」と言うから、思わず睨みつけてしまった。 「どう?いいアシストだった?」 想像してた通りのニヤケ顔に、思わず溜め息を吐く。 「…まあ、悪くは無かったよ、」 そう答えたら、とうとう吹き出して笑われて。健司が「俺も話に入れてくれよっ!」と喚いたけど、とりあえず無視した。 【つづく】
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