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となると、いよいよもっと凛との思い出が欲しくなってきた。
だって健司と瀬戸は、これから毎日一緒に過ごす訳で。俺達はあと1週間で離れ離れになるんだから。
今日は凛と2人でマリンスポーツに興じるはずだったのに、結局俺はずっと健司と2人だ。残り2日も、このまま過ごすつもりなんてない。
「なあ、健司」
「ん?」
「部屋、交換しねえ?」
「…俺に選択権があると思うか?」
「…だよな、」
「もっと言うと、俺から言ったら逆効果だと思う!」
「…俺もそう思う」
やっぱ、瀬戸を説得するしかねえよなあ。
「…俺、行ってくるわ」
「俺も行く!」
「いや、お前はとりあえず食え」
立ち上がると、凛と瀬戸が居る波打ち際を目指した。
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