卒業旅行②

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なのに。そのムードは、突然ぶち壊された。 ーーーガチャ 突然、ドアが開いて。賑やかな笑い声と共に、瑠璃とケインくんが入って来たのだ。 身を起こす暇なんて無くて。 そのままの体勢で、2人と目が合った。 お互い、無言で。 一瞬、時が止まったみたいだった。 「う、っえ、あ、」 「お、取り込み中、でしたか、」 流石の瑠璃とケインくんも狼狽えて、今まで見たことないくらいワタワタして。 「ち、違うの、荷物取りに来て…!」 「け、決して、邪魔するつもりは…!」 「ちょ、ちょっと、そういうことする時は、前もって言ってよねっ!」 ワーワー言いながら、バターン!という大きなドアの音と共に、部屋を出て行った。
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