新生活①

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唇を首に移動して、舌を這わせる。しばらくそうしていると、俺の手とシーツをギュッと握り締めていた手が、次第に緩まって来た。 もうそろそろいいかなと、脇腹に触れていた手を背中に回して、ブラのホックに手をかけた。 ーーーピンポーン。 突然、インターホンが鳴る。 「…誰…?」 「新聞の勧誘か何かだろ、無視 無視」 「で、でも、」 「いいから、」 彼女をなだめて、再開しようとする。 ーーーピンポーン、ピンポーン しつこく鳴り響くインターホン。 「ホラ、何か重要な事なんだよ、」 そう言って身を起こす彼女。正直、俺からすればコッチ以上に重要な事なんて無い。気にせず彼女を押し戻す。 「…ちょっ、慶…!」 「…」 抗議する口を半ば無理やり塞ごうと、覆い被さる。 ーーーピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン 異常なほど連打されるインターホン。次に、よく聞いたことのある明るい声が響いた。 「慶ぃー!居るのは分かってるぞ!居留守すんな!電気点いてるからバレてるぞー!」
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