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「…私の居ない1ヶ月は、そんなに寂しかった…?」
「…当たり前だろ、なのに何か浮気してた事にされてるし、」
「それはごめん、」
2人を起こさないように、小声でボソボソ話して、声を殺して笑った。しばらくそうしていると、不意に、彼が首筋に噛み付いた。
「……やッ、」
思わず声が出て、目を見合わせる。
「…突然やめてよ、」
「ごめん…、今日泊まったことを後悔し始めた…」
耳の後ろに手を回されて、引き寄せられる。と、少し強引に唇が触れた。何度か食むようにそうされて、その後 彼が呟いた。
「もう俺バキバキなんだけど、」
「酒飲んだのに、やばくね?」なんて申し訳なさそうな顔をするから、吹き出して笑いそうになった。慌てて手を口に押し当てて、声を押し込める。
「何で?抜いてないの?」
「ちゃんと抜いてるよ…でもそんなの関係ないくらいの、1ヶ月ぶりの瑠璃ちゃんの破壊力、」
そりゃあこっちだって久しぶりに会ったし、もっとスキンシップを図りたいけど。ここは凛子と慶くんの家。しかもリビング。この状況で致してしまうワケにはいかない。
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