【番外】宝物の隠し場所★

2/10
2598人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
「…私の居ない1ヶ月は、そんなに寂しかった…?」 「…当たり前だろ、なのに何か浮気してた事にされてるし、」 「それはごめん、」 2人を起こさないように、小声でボソボソ話して、声を殺して笑った。しばらくそうしていると、不意に、彼が首筋に噛み付いた。 「……やッ、」 思わず声が出て、目を見合わせる。 「…突然やめてよ、」 「ごめん…、今日泊まったことを後悔し始めた…」 耳の後ろに手を回されて、引き寄せられる。と、少し強引に唇が触れた。何度か食むようにそうされて、その後 彼が呟いた。 「もう俺バキバキなんだけど、」 「酒飲んだのに、やばくね?」なんて申し訳なさそうな顔をするから、吹き出して笑いそうになった。慌てて手を口に押し当てて、声を押し込める。 「何で?抜いてないの?」 「ちゃんと抜いてるよ…でもそんなの関係ないくらいの、1ヶ月ぶりの瑠璃ちゃんの破壊力、」 そりゃあこっちだって久しぶりに会ったし、もっとスキンシップを図りたいけど。ここは凛子と慶くんの家。しかもリビング。この状況で致してしまうワケにはいかない。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!