卒業旅行②

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卒業旅行②

私と瑠璃が波打ち際で遊んでいたら、そこに慶がやって来た。 「そろそろ、ホテル戻らねえ?」 すると瑠璃が噛み付く。 「え、もう?もうちょっと遊ぼうよ、」 「もうすぐ暗くなるから。水の中って意外と体力奪われるからな。飯食って、ホテルに戻ろう」 珍しく、大人びたことを言う慶。 まあ確かに、少し身体がだるいなとは思ってたところ。 「そうだね、明日も予定いっぱいだし。そろそろ戻ろっか?」 私がそう言うと、瑠璃は渋々承諾した。 ご飯を食べてホテルに戻ると、 「瀬戸、」 慶が、瑠璃を呼び止めた。 「何?」 「いいからちょっと。凛と健司は先に戻ってて、」 「?」 よくわからなかったけど、ケインくんと2人で戻って、部屋の前で別れた。 部屋に戻ったら、洗面所で水着を洗っていた。 すると、ドアの開く音がした。 瑠璃だ。 「…瑠璃、おかえり」 洗面所から顔を出す。 と、そこに立っていたのは慶だった。
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