9人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「望月さん、それちょうだい。」
光さんが机に置いてあるケースの飾りを指差した。
「はい!」
そして私は、ケースから飾りを取り出した。
それを光さんに渡したその時、私と光さん手が一瞬当たった。
(…あっ。)
「手、当たっちゃいました。…ごめんなさい。」
私はわざと照れくさそうに謝った。
(…なんて本当はわざとだけど)
本当は実は今当たるようにわざとした。
こうでもしないと、光さんは多分私の好意に気づかない。
意識してくれない。
「ん?ああ大丈夫だよ。」
だけど光さんはいつもこんな感じの反応。
普通なら、
『あっ…ごめん///』
『う…ううん///私こそ///』
とか何とか言って照れくさそうにするんじゃないの?
【※個人差があります】
鈍いのか、分かっててあえて触れないか
とにかく光さんは掴み所のない人だ。
…まあそんな所も好きなんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!