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そこは、ミルフィーが経営する喫茶店「ミルフィーヌ」だった。
俺が入ると、白シャツにタイトな黒のスカートを履いたミルフィーが、奥の席を指指して言った。
「エルゴ!
もう、ダミアン来てるわ!
ちょっと待っててね、あと30分で閉めるから!」
ミルフィーが言う。
「あぁ。
ゆっくり待ってるから、急がなくていいよ!」
俺は左手を上げてそう言った。
奥の席には、赤髪を伸ばし、ラフに1つ結びにした、ダミアンの姿があった。
「よっ、ダミアン!」
俺は言って席に着く。
「…………相変わらずこの店は、女性客ばかりだな。
そろそろ、待ち合わせ場所変えないか?」
ダミアンは、ミルフィーヌが居辛いようで、コーヒーをすすりながら、そんな事を言った。
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