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夜の月に別れを告げ、朝の眩しい日差しが空を明るく照らしだしている。
少し冷たい風が、人々のコートの裾をさらっていく。
そんな中、インフィニティの港に、俺たちはいた。
政府公認の飛行船、定期船や貨物船、戦闘船がゆるやかに低空飛行しながら、港に入ってくる。
俺たちは、それを眺め、いよいよだと言った。
俺たちの飛行船には、すでに、ガスが入れられており、碇で繋いで港にふわふわと浮いている。
空に溶け込むような青に、小さくイーグルのマークが施されていた。
「いよいよ、じゃなぁ?」
スライドさんが、見送りに来てくれた。
「スライドさん……
ありがとうございました……」
俺。
「ふむ。
若き君たちの未来に、成功と栄光あらん事を祈っておる。」
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