一宿一飯の恩義・そうして新しい物語が動き出す

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「すご……おっき、すぎ……」 「そいつぁどーも」   そう言って唾液で濡らした指を1本ずつ挿れてくる。 「あぅっ……」   (へ? 何コレ……指、だよね? 指だけなのに、    どして……あぁン ―― どしてこんなに気持ち    いいの……?)   指で入口付近を擦りあげられる。   ビクンッ 「ひぇっ ―― ちょ、ソコあかん……」   ビクンビクンッ 「うん、ココがいいんだな」 「良くな ――ンんっ。おねが……止め ――  あああっ」   (い……イク)   その場所を重点的に攻められ、   手嶌の指でイかされた実桜。   かぁぁぁと顔が赤くなる。   ―― と間髪をいれず蕾に固いモノがあたった。   これぞ実桜の待っていたモノだ。   でも、その圧倒的な質量に恐怖さえ感じる。 「あ ―― やっ、そんなおっきいの、やっぱ ――」 「無理、とか今更なしだぞ」   ちょっと前まではごく普通のリーマンにしか   見えなかった手嶌の瞳の奥に獰猛な野獣のような   光が宿ったように見えた。   (こ、この人、隠れどS ――??)   目の奥がチカチカと火花を散らす。   次の瞬間、圧倒的な重圧が実桜のナカを一杯にし、   思わず声にならない喘ぎをあげ、   背中をしならせた。 「悪い。痛かったか?」 「な ―― なんのこれしき……」   完全な強がりだった。   痛くはなかったが、実桜にとって手嶌のソレは   許容範囲超えのデカブツで、こんな化物みたいな   デカ*ラを受け入れられた自分を褒めてやりたい   くらいだった。
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