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3話
場所は戻ってカフェ【ほむら】くずりと朋美はシフトが一緒で掃除中。くずりは唐突に
「朋美さん就職ってどんなところするんですか?」
「なーに。気になるの?」
「まぁ。大学4年にもなって卒論とかあるだろうに、バイトばっかりやってる暇な人だなーって思って。そんな朋美さんはきっとたいしたところに就職決まってないんだろうなと。」
「あ。くずり。それはいけない偏見よ。私だってやる時はやるんだから。もう就職先は決まってるし、卒論は…。聞かないでくれるかしら。」
「ありゃりゃ。でも、就職は決まってるんですね。それは意地でも卒業しなきゃですね。」
食器を拭きながら、西野は、
「そうなのよー。こんなところであなたと現を抜かしてばかりいられないのよ。」
「そうですね。邪魔にならないように今日は一人で帰りますよ。」
「もう。いじわる。」
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