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市役所に到着後フェロモンセンサー実施後。佐々木は釈然としない顔をしていた。
「ね。どうだった?うち、全然知らない、嗅いだことない匂いだった。」
「私、嗅いだことある。」
「え。だれだれ?」
「バイトの先輩。」
「いいじゃん。付き合っちゃえよ。」
小清水は困惑した顔をしながら…。
「え。でも、なおも多分見たことあると思うけど女の人。」
「へぇーー。そういう結果も出るんだね。でも、フェロモンは動物的観点から見たら絶対的で、素晴らしいものだと思うから。フェロモンセンサーがそういうならそうなのかもね。」
さらに困惑していた顔をし、佐々木のテンションを下げようとする勢いで、
「まだ、わからないよ。西野さんが本当に相手なのかわからないし。」
あまり小清水の相手には興味がないのか、佐々木は、
「ふーん。うち、この匂いの相手がどんな人なのか役所の人に聞いてくるね。」
(ふーんって。ほんと、私のことにあんま興味ないよね。私がほんとに西野さんと付き合うって言ってもなんとも思わないんだろうな。)
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