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ファミレスでスパゲティを食べながら、
「ね、ねぇ。」
「あ。口の端にソースついてますよ。」
小清水が口の端を拭ってあげる。
「あ、ありがとう。」
「いえ、それよりどうかしました?」
「え、えぇ。フェロモンセンサーのことで。」
この国では20歳の年にフェロモンセンサーを行う人が多いため、大学2年になるとアプローチをまたかけられるとは思っていた。
「はい。私も今年20歳なので、友達と行ってきましたよ。」
「どうだった?」
「どうだと思います?」
にこっとほほえみを見せる。
「私の匂いがしなかった?私、フェロモンセンサー受けたとき、もらった匂いじゃ、なんか違う気がしたんだけれど、あなたと会った時にこの匂いだ。って思ったのよね。」
数秒の沈黙ののち…。小清水は、
「そうですね。西野さんっぽい匂いがした気がしました。」
「やっぱり!相性いいのよ私たち。付き合いましょうよ。前から、ご飯も誘ったのにそっけなくて、さみしかったのよ私。」
「そうですね。フェロモンセンサー相性は良さそうですものね。そんなことなかなかないですもんね。付き合ってみますか。」
(この人、来年には就職のはずだし、それまでの付き合いとしてならいいかな。)
「ほんと。うれしい。ありがとうくずり。」
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