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あなたはどうすれば救われるのだろう
(どうか救われてください)
あなたはどうすれば笑っていられるのだろう
(どうか幸せになってください)
そんなことを考える
私の祈りはあなたを救わない
私の願いもあなたを救わない
私の言葉さえ
それでも私は
祈ることをやめられない
願うことをやめられない
あまりの無力さに
私が言葉を飲み込んでしまっても
みっともなく狼狽えたり
身勝手に胸を痛めたりして
あなたの傷ついていくさまを
指をくわえてただ眺めている
その舌先の痛みを
苦く、ざらりとした
砂のような
黒く、どろりとした
汚泥のような
悲しみとも、悔しさとも、やるせなさとも呼べる
世界の底に溜まる澱の味が胃の底でとぐろを巻く
誰も救わないのに
何も助けないのに
無力の味に噎せる私は
砂を噛む音に耳を塞がれて
今日もあらぬ方向を向いている
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