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個室は圧迫感を与えない為に壁の上半分がマジックミラーになっている。外からは見えないのに、中からはフロアが丸見えだ。当然、完全防音設備である。
「はぁ、あっ……いっ、先生やぁぁ」
ジャケットも剥がされ、下半身も丸裸。白いシャツもボタンが外され、肌が晒されている。
ハムレットの膝に背を向けるかたちで座るチェルルは快感に涙を流し喘ぐばかりだ。下からハムレットの昂ぶりを奥深くまで飲み込み、自身の昂ぶりもパンパンに腫らして滴を溢し続けている。
ピンと尖った乳首をクリクリと苛められて、甘い痺れと快楽にまた喘いで。
「可愛い、猫くん。どうして最近、僕の家にこないの?」
「ひぅぅ! はぁ、あぁん! だっ、だって先生、いないんだも……いあぁ!」
ズグリと下から突き上げられ、熱い切っ先が快楽を抉っていく。浮き上がった腰がより深く沈み込むとそれだけで気持ちよさに飛ぶ。
背後のハムレットはとても楽しそうだ。欲望に濡れた目が見下ろして、優しく愛しそうに笑っている。この顔を見ているから、一人が寂しいんだ。
恋人、という関係になってまだ半年経っていない。店で見初められて、最初は構われて反発があった。遊ばれて……でも、いないと寂しいと思うようになってしまった。
ハムレットは凄腕の外科医で、とてもお金持ち。しかも同僚のランバートの兄だ。
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