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「誰もいませんか・・・・・」
暗い玄関に立つと中は外ほど荒れてはいなかったが物が乱雑に放置されている。結構広いようで奥行きもあるが暗くてあまりみえない。スイッチは点かないから明かりを調達する必要があるのだが。
「何かないのか」
懐中電灯はもっているが貧乏性なのか道具はあまり消費したくない。あたりを見ると壁にランタンが掛かっていた。燃料もまだあるみたいだ。
「まだ使えそうだ」
マッチで火をつけるとより鮮明に荒れた光景が目に付いた。しかしランタンの火は結構明るいもんだ。
近くの扉を開けると食堂のようだった。食器類も散乱していてホコリだらけだ。蛇口から水も出ず台所にも特に食べられるようなものはなかった。
「うーん・・・・」
夢の中とは言え食料がない状況はあまり好きではなかった。このまま奥を探索することも出来るが・・・。どうにもこの山荘は嫌な感じがする。別に夢の世界だから何が起こっても関係ないとは思うが・・・。それに外に出たからといって何かあるわけでもない。建物内に居たほうが外に居るよりも良い点も多い。
雨風凌げてどこかに食料があるかもしれない山荘に居座るか。それとも気味の悪い山荘を出て新たな何かを得るために外に出るか。
選ぶしかない!
①山荘を探索する
②外に出て先に進む
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