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ざぶんざぶん。
大きな水しぶきを立てて4匹は泳ぎます。
しおしお。
でもなめくじらねこは塩に弱いのでだんだんと体がちぢんでいきます。
ざぶんざぶん、しおしお。
ざぶんざぶん、しおしお。
しばらく泳いでいると綺麗な島が見えてきました。
4匹は嬉しくなって、急いでその島に上がりました。
ぶるるっ、と体を震わせ、水を飛ばします。
くじらのように大きかった4匹の体はちぢんで、象くらいになっていました。
4匹は島を見渡します。
「わー、この島はボクと同じ色だね」
〝草原〟は嬉しくて飛び跳ねました。
その島は緑の木々に囲まれた暖かい国でした。
4匹は見知らぬ島を歩きます。
生まれて初めての「探検」です。
柔らかい風が吹き抜ける森にはさまざまな生き物がいました。
色とりどりの植物に、それに負けないくらいカラフルな鳥。強そうな虫もいれば、可愛らしいウサギも跳ねていました。
「すごいね! すごいね!」
なめくじらねこたちも興奮して跳ね回ります。
緑の島には穏やかな匂いのする人たちが住んでいました。
彼らはなめくじらねこのきょうだいを見て、 初めは目を丸くしましたが、すぐに歓迎してくれました。
お礼になめくじらねこたちは島の人たちのお手伝いをすることにしました。
島の人たちは家を作っていて、重い材料を運ぶのになめくじらねこの大きな体はちょうど良かったのです。
でも、この島に4匹の体はちょっと狭く感じました。
すると〝草原〟が言いました。
「ボクはここに残って、ここの人たちの力になりたい。みんなはまた旅を続けなよ」
〝海〟〝お日様〟〝雲〟の3匹は〝草原〟に
「ありがとう、またね」
とお礼と別れを告げて海に飛び込みました。
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