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開け放たれたウッド枠の窓から、潮風が吹き込み、レース生地の天蓋カーテンをそよそよと揺らしていた。
月明かりが、真っ白なシーツの敷き詰められたベッドの上、一糸纏ぬ姿で抱き合う二人の男女を浮かび上がらせた。
「……っ……」
「声、我慢しなくていいんだよ。ここには、僕たちしかいない」
「でも……こんなの……恥ずか、しっ……ん、んあっ、ああっ──…………!!」
細く、妖艶なラインを描く遥の腰を引き寄せ、男はやや強引な動きで声のボリュームを上げさせた。
男の肩にしがみつき、はしたない声で鳴いた遥の身体から一気に力が抜ける。
行為は始められたばかりだというのに、目も眩むような快楽に達したのは、これで何度目だろうか。
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