(18)

26/26
前へ
/413ページ
次へ
『なぁ……深影』 『ん?』 『もしも……もしもレイが一人の女として、気持ちを伝えてきたら、その時は……』  外灯の淡い光が、深影の瞳に反射した瞬間……苦しそうに顔をしかめた彼が、首をふるふると真横に振った。  その時、陽は、兄としてレイの側にいるという、深影の強い覚悟を垣間見た気がした。 『そんな日がもしも、来たら……それは……僕が必要無くなった時、かな』
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2091人が本棚に入れています
本棚に追加