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 同日の夜、いつもの様にテーブルを隔て夕食を取る陽と遥。リビングには重苦しい空気が流れていた。 「……口に合わなかったか?」  味噌汁のお椀に手を添えたまま、ピクリとも動かない遥に、陽は静かに声を掛けた。 「あ……いえ、そんな事は……」 「出汁、変えたから」 「通りで味がいつもと違うと思いました。でも……美味しいです」 「……嘘だよ。何も変えてない」 「っ……」  笑え、笑え、笑え。  そう思えば思うほどに、焦る遥の唇は不自然にひきつってゆく。
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