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いつか街で見上げた巨大モニター、その中で小雪に降られるMIKAGEが、広告塔をしていたものと同じ。
──タイセツナヒトニ、シンジツノカガヤキヲ──
あの日聞こえたナレーションが、鮮明に蘇る。
「……大切な、人っ……」
遥は震える声で呟くと、まるで何かに急かされるように、携帯電話の画面を起動させた。
スピーカーから流れるコール音が二回半。
「……はる、か?」
彼の驚く声とは反対に、遥の声はやけに落ち着いていた。
「……今から、会いたい……」
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