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遥の嘘や偽りのない真っ直ぐで力強い視線に射ぬかれ、レイはその場にふらふらとしゃがみ込んだ。
「だ、大丈夫ですか……?」
「大丈夫よ。大丈夫……。ちょっと、気が抜けただけ……。さっきは……、怒鳴ったりしてごめん」
「いいえ、気にしていませんよ」
自らに手を差し出し、相も変わらず呑気に微笑んだ遥を見上げながら、レイも小さく笑うと
「自分だって住む家と、働き口失いかけてヤバい状況だってのに……本当お節介ね」
その手を取り、立ち上がった。
「宏太が書いてくれた絵……わざわざ届けてくれてありがとう。大事にする。神崎……さんにも、そうね。いっぱい酷いことをしてしまったから……いつか謝りたい」
「……あ、それともう1つあるんです!」
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