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◇◇◇
それから、およそ四ヶ月後。
準備中の看板が掲げられた喫茶ロゼの店内には、窓の外で、冷たい秋風が落ち葉を悪戯に巻き上げて遊び回る光景を、嬉しそうに眺める遥の姿があった。
「寒くなって来ましたね、陽さん」
「やけに嬉しそうだな?」
「だって、寒いと温かいものが欲しくなるじゃないですか」
「……そうだな」
陽は、遥の腰元に両手を回すと、後ろから優しく彼女の体を抱き寄せた。
「あの、陽さん……そういう意味じゃ」
「まずいな……。もう、軽くムラムラして来た……。今日、店休もうかな」
「なっ……何を言ってるんですかっ……!」
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