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そう言うと、目の前の矢口のお嬢様は、私同様、大きな胸を自分の手で、ポンと叩いた。
大きな胸がユサユサと揺れる。
「…アタシに任せておけ…大船に乗ったつもりでいろ…」
お嬢様が、断言する。
しかし、目の前のお嬢様を見る限り、どうにも頼りなく、大船どころか、泥船に乗ったつもりになった…
今すぐ、沈没寸前の船に乗ったつもりになった(涙)…
おそらく、港を出て、5分、いや、3分もかからず、沈没するボロ船に乗るようなものだ…
港に見送りに来た、家族や友達の見ている前で、沈没するような、不安に駆られた…
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