第1章・蕎麦屋のアヤちゃん

1/58
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/113

第1章・蕎麦屋のアヤちゃん

時は昭和、場所は東京下町 三代続く蕎麦屋に綾(アヤ)ちゃんと言う 女性がいました 蕎麦屋夫婦の一人娘で昼間はデパートで 受付をやっていて 仕事が終わると帰って蕎麦屋を手伝う 孝行娘でした そんなアヤちゃんには心に決めた人がいました 小学生の頃に両親を事故で亡くした 山田純君です 彼は大親友だった蕎麦屋の大将 島本クロの家に引き取られアヤちゃんとは 兄妹の様に育ったのです ジュンは優しく可愛いアヤが好きでした 将来はお嫁さんにしてやるとまで 幼い約束を交わしていたのですが 彼が家具職人の道を歩みだしてから めっきりアヤとは親しく無くなってしまいました 男の子はそんなものかと思っていたのですが 最近は口すら聞いてもらえず 父親のクロと喧嘩ばかりしています アヤちゃんは何が原因なのか 私の事を嫌いになったのか 他に好きな人でも出来たのかと 気を揉んでいました。 そして今日も何故か毎晩食事に来る ジュンを見付けてアヤは心踊るのでした ですがジュンは 相変わらず冷たく接するのでした。 image=511937575.jpg
/113

最初のコメントを投稿しよう!