さよなら珈琲

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〇老人がワタルの後ろにピッタリくっつく。 ワタル:うぐっ! アスミ:ちょっと、ワタル? 〇ワタル、老人に体を操られている。 ワタル:わしゃ、砂糖とミルク増量ばい 〇老人、ワタルの手を使ってボタンを押す。 アスミ:えっ? ワタル:アスミ・・・ アスミ:ええっ・・・なにっ? ワタル:そしてアメリカン 〇老人、ワタルの手を使ってボタンを押す。それからワタルをわきにどける。 アスミ:えっ・・・じいちゃん・・・ 老人:アスミ・・・ アスミ:じいちゃん 老人:アスミ アスミ:・・・・・・ 老人:・・・・・・しゃあ!わしば見とらんで、モニターば見んしゃい。紙コップがセットしゃれたぞ アスミ:うっうん、・・・ああ、コーヒーが・・・いま出てきた・・・ 老人:おお、出とー出とー アスミ:ああ、ほら、じいちゃん!見て!雫が浮き始めた。ほら!コーヒーが浮かんでる! 老人:おお、紙コップが浮きおった! アスミ:こぼれた! 老人:こぼれた! アスミ:あははは、こぼれたねぇ!じいちゃん、いまこの自販機の中で、コーヒーが宙を 舞ってるんだよ! 老人:ははは、ほんとやなー アスミ:じいちゃん・・・ 老人:アスミ・・・わしが、間違うとった・・・すまんかった な アスミ:・・・(首を振る)
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