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アスミ:・・・じいちゃんがさっ・・・
ワタル:なに?
アスミ:じいちゃんが好きだったんだ、この自動販売機
ワタル:・・・ああ・・・アスミのおじいさん・・・ここで亡くなったんだよな・・・
アスミ:うん、この自販機の前で・・・
ワタル:あれから何日たったっけ?
アスミ:ちょうど、四十九日・・・
ワタル:そっか・・・もう四十九日か・・・そういやさ、子供の頃、アスミのおじいさんに教えてもらったな、太極拳
アスミ:うん・・・
ワタル:夏休みにはさ、毎朝三人でここへ来てやってたよな
〇老人、太極拳をしながらアスミ達を見て嬉しそう。
アスミ:うん・・・あの頃のじいちゃん、いきいきしてた。
ワタル:そうだな・・・目的地に着くまでがんばるって、こんな宇宙船の中じゃ死ねないって、そう言ってたのにな
アスミ:あと少しだった・・・
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