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アスミ:もう・・・いいから・・・早くお金ちょうだい
ワタル:・・・アスミ、いいか、おじいさん達が地球を出発して数十年。祖父母、両親、そして俺達。三世代かかったんだ。三世代で四光年飛んで、やっといま『プロキシマ・ケンタウリ第三惑星ペールブルー』に到着したんだ。なのに、「コーヒー買かってくれなきゃ行かないもん」ってなんだそれ!おかしいだろ!・・・・・・しかも200円って・・・
アスミ:・・・
ワタル:あと十分しかない。十分で着陸船が出発する。五分後には居住区の人工重力だって無くなる。俺達がいままで住んでた、この恒星間宇宙船は、放棄されるんだぞ。俺はお前が心配で・・・
アスミ:ごめん・・・ワタル・・・でも、どう言ったらいいか・・・
ワタル:・・・いいから聞かせてくれ
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