夕日の色は

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あいつは黙って、イカの手だか足だかで水平線をさした。 「これを見せたかった」 あっ、喋った。 夕日が波間に溶け落ちていく瞬間だった。 赤で金で、もう言葉にはならない色に。 私はただ、包まれていた。 【完】
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