インドア派

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「カナデくん、私に隠してるよね」 「何を?」 カナデくんはすっとぼけています。 元からすっとぼけた顔なのに。 「カナデくん、陸上の県の記録持ってるよね、しかも800メートルの。あれって格闘技って言われるくらい過酷だって知ってるよ?」 私はにんまり笑ってみました。 カナデくんは慌てたニワトリみたいにその場でバタバタしています。 「何で知ってる!?」 「お義母さんが嬉しそうにトロフィー見せてくれたもの」 「あ~、あのババァ」 「ご近所さん、カナデくんが動いてるとこ、あんまり見たことないんだよ。見せてやろうよ!恰好良いとこ!」
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