なにもないけど記念日
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「さくらさんの一番凛とした姿を見たい。つまらないことは考えなくて良いからな。オレはチビだけど、さくらさんに恥ずかしい思いはさせないよ」 かかってきた時と同じように、電話はあっさりと切れた。 心配した父親に肩を叩かれるまで、さくらは直立不動のまま廊下で固まっていた。 【完】
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