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3人で食事をした後
2人が宿泊しているホテルへ行き
莉奈の部屋で飲み直す事になった。
奏哉君が一旦自分の部屋に戻った時に
莉奈に釘を刺された。
「 千花、あいつさ、タラシだから。
社内の女には手を出さないみたいだけど
噂じゃすごいからさ。
引っかからないように気を付けてね。」
「 タラシ?嫌だ、嫌だ。
でも、私にも興味ないでしょ。
近場の女でもないんだし。」
「 いや、あいつは出張じゃなくて
こっちに転勤なんだよ。
まだはっきりと辞令が出てないから
ホテル暮らししてるだけで
一旦向こうには帰るけど
しばらくこっちに居るだろうしね。」
「 大丈夫だよ、大丈夫。
ご忠告ありがとう。」
奏哉君はトークが上手だった。
初対面とは思えないくらいに
会話にも溶け込んでいる。
莉奈は噂だとは言っていたけど
ほぼ真実だろう、と思える程
遊び人のオーラがすごかった。
莉奈に聞く前に
私の中での危険信号が
真っ赤に点滅していた。
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