出会い

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コンビニでお酒を買い込んで 部屋に戻ると莉奈の返答がない。 「 莉奈ー!」 どれだけ呼んでも部屋の中から 物音もしない。 莉奈の部屋を出る時に 財布とスマホは手にして出たけど 他の荷物は置いたまま。 私が扉をノックしていると 奏哉君が私を後ろから抱きしめて 耳元で囁く。 「 莉奈さん絶対寝ちゃってる。 俺の部屋に行こうよ。」 奏哉君が私の腰に手を回して 歩き出す。 きっと私は流されてしまう。 流されて身体も許してしまう。 遊ばれて捨てられてしまう。 傷付かないように 心にだけは鍵をかけよう。 心を別の場所に置いて 私は奏哉君の部屋に入った。
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