第2話

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画面を見ると、新田さんからだった。 『…はい。』 (…このタイミングで最悪なんだけど。) 『…長塚。さっきはすまんかった。 俺もな、沼田先生が悪いのは分かってんだ。 ただな、原稿を頂かないと こっちも困るし何より読者を待たすだろ。 俺達の仕事はな。 先生を立たすのも必要で…。』 『…分かってます。』 そうだ。 先生をたたすことも出来ない自分が悪い。 私…何でこの仕事をやってたんだろ? 本が好きだった。 いつか、自分の本を出したかった。 だから、 この仕事に入った。 でも…。 この仕事は本が好きなだけじゃダメなんだ。
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