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それ以来、自分は彼女のことを気にしてよく見るようになった。
ジムの帰りにキョロキョロ辺りを見回しているけど、あれ以来彼女を見かけたことは無かった。
ウリはもうやめたんだろうか。
だとしたら何よりだと思う。
「もっとしっかりしろよ!」
「すみません」
佐藤課長に怒られるのは相変わらずだった。
確かに彼女が悪い場合もあるけど、佐藤課長のストレスの捌け口にされている気もする。
かといって課長なので誰も口出し出来ない。
ここに就職して二年目の自分は尚更だった。
みんな自分に矛先が向くことを恐れているのだ。
その為に彼女を犠牲にしている。
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