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自分はなんとなく、小橋課長は彼女を元気づけようとしているのではないかと思った。
昼に来ていたので事情を知っているのかもしれない。
それでも彼女の表情は優れなかった。
きっと今日ツラいのもあるけど、明日からもこんなツラい毎日が待っているのかと思っているんだと思う。
それでも小橋課長は指遊びをやめなかった。
時には彼女と親指相撲したりしていた。
何か慰めの言葉を言うわけじゃなく、こうして違うことで元気づけようとする。そんな感じが伝わってきた。
すると、ようやく彼女が少し笑った気がした。
それを見た小橋課長は安心したのか何か少し喋った後去って行った。
何を喋ったんだろう……。
そして彼女が小橋課長と話す程親しかったのも驚きだった。
課も違うのに何故……?
資材課の時に親しくなったのかもしれない。
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