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ある日は彼女のことを突き飛ばしていた。
「邪魔なんだよ!そんなとこにボケーッと突っ立ってんなよ!」
「すみません……」
どう見ても佐藤課長から棚に材料を入れている彼女にぶつかっていったように見えたけど、彼女はそれでもすみませんと謝っていた。
流石にやり過ぎじゃないかと皆思っていた。
自分も何も出来ないことにもどかしさを感じていた。
「このクズ、死ねよ!」
確かにそんな言葉が聞こえてきた。
それはあまりにも言い過ぎだった。
彼女は何も言えずに黙っていた。
もういい加減限界なんだろう。
あんなことを毎日言われ続けて平気な人がいるものか。
彼女が何をしたというのだろう。ただ、少し仕事が遅かったりするくらいじゃないか。
それだってまだこの仕事に慣れていないからなのに……。
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