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「私を可哀想だと思ったんでしょ。課長そういうのほっとけないタイプだし。あそこでは誰も助けてくれなかったし」
そう言われると何も言えなかった。
「皆見て見ぬフリで、私が毎日佐藤課長に罵倒されても誰も何も言ってくれなかった。どんなに私が毎日ツラかったか分かる?」
彼女の目には涙が光っていた。
「ごめんなさい……」
そう言うと、彼女は踵を返して速足で去って行った。
自分はそれをただ見送ることしか出来なかったー。
彼女は小橋課長を利用したんだと思う。
確かに体の関係は無かったと思う。
だけど、彼の優しく困った人を放っておけない性格を知っていて、彼女はそれを上手く利用したんだ。
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