ルシア・上

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「だがちょうどいい。ルシアに薬と称してあれを飲ませるいい機会ですものね。明日の朝が楽しみだわ」  一点の曇りもない純粋な冷たい瞳に恐怖と美しさを感じた。王妃の行いその物は完全なる悪なのに、彼女に悪意はまったくないと理解できる。それが怖かった。だがもうヘルマンは後戻りできない所まで来てしまったし、するつもりもなかった。
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