愛してるの基準 #2

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「菜摘さんが言う通り、恋愛って難しい。どんなに愛し合っていても、近くにいれば燃え上がるし、離れれば冷めてしまう。」 「階堂さんって、本当に面白い方ね。」 今度の菜摘さんは、いたずらにクスクス笑いだした。 「父があなたを気に入っているのが、なぜだかわかりました。」 「それはどうも。」 そんな事に興味はないが、とりあえずお礼は言っておく。 「ああ、なんだかワクワクしてきちゃった。」 どんでもない事を言い出すなと、思った。 「どうしてですか?」 「だって階堂さん、モテそうだと思うのに、どこか恋愛に冷めていて。そんな階堂さんを熱くさせる女性って、どんな人なのかなって考えたら、途端にワクワクしてしまって。」 「そうですか?」 恋愛に冷めていると言われて、ため息をついた。 確かにそうだ。
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